午前5時半キックオフで行ってまいりました、ジュエリーアイス!
昨年から、これが見たくて見たくて。ふっと時間ができたので、バックパックを背負って電車へ。北海道は十勝地方、豊頃町までやってきました。
この日、日の出は6:31。ということは、出発した時点で夜明けのマジックアワーが始まっているわけです。・・・いかん、目的地は50km先!
彼方の水平線ぎわがすでに明るくなっているのには慌てました。
案の定、目的地に着く前にこのとおり。日が登ってきてしまい・・・。
〜動画のあとに、ジュエリーアイスを見るポイントをまとめました!〜
1)寒さ対策
2)バッテリー対策
ものっすごく寒かったです。
ネックウォーマーをまぶたのすぐ下まで引き上げ、ニットキャップは眉毛の下まで引き下げ、なるべく肌を出さないようにしているものの・・・冷たい冷たい冷たい!
私はスキーをするときもゴーグルが嫌いで、すぐ外してしまうのですが
このときばかりは「ご、ゴーグル持ってくればよかった!」という思いが心をよぎりました。
ジュエリーアイスは、北海道豊頃町の大津海岸というところで見られます。
近くを流れる十勝川の水が、冬の猛烈な寒さによって結氷し、海に流れ出たもののことです。太平洋の荒波にもまれて、角が取れて丸くなるのだそう。
ジュエリーアイスが見られる時期だけ、大津海岸には「ジュエリーハウス」という休憩スポットができます。
はい、猛烈な寒さです。-20.1℃!
1)寒さ対策の重ね着について
あえて-20℃まで冷え込むとわかって勝負をかけたので、こんな装備で臨みました。
重ね着の基本はコチラ。
1)肌に触れるものは、綿素材は避ける(汗が冷えると体温が奪われるため)
2)いちばん外には、風を通さない素材のものを
3)カメラの操作などに便利な、薄手の手袋があるとよい!
・・・とにかく、肌を出さない・首や指先を保温する!ことを心がけていました。
2)バッテリー問題
気温が低いと、電圧が下がってあっという間にバッテリーがなくなります。
私のiPhone、フル充電だったのに・・・上の動画を撮っている間に、充電が切れました!
カメラのバッテリーも、5個持参して3個使用!
おそるべし、-20℃!
持ち歩くときも、なるべく内ポケットなどに入れて
寒さにさらさないようにすると、長持ちします。
ここまで準備しても、寒い寒い寒い。
歩いているだけで、足の指先が猛烈に冷たくて痛くなってきます。
海岸線を歩きながら、あーもう無理かも・・・という思いが心をよぎり・・・。
もう寒すぎて、スローシャッターにするとか、タイムラプスを撮ってみるとか
そんな発想はパリーンと砕け散りました。笑
ふと、落ちていた小さなジュエリーアイスを見つけて
地面にうつ伏せになって撮ってみたら・・・おっと、キレイじゃん!
この1枚が撮れた感動で、寒さがちょっとだけ吹っ飛んで
次なるジュエリーアイスを探そうという気力が!
この日キレイだった、もうひとつのものは「けあらし」。
海面から蒸発する水蒸気が、陸から流れこむ冷たい空気によって冷やされ、霧になるものだそう。
快晴で、-15℃以下まで冷え込んで、風が弱く・・・と、各種条件が揃わないと現れないのだそうです。
もうもうと立ち上る霧の中から、波しぶきが砕ける様子はなかなかでした!
・・・ああ、なんてキレイなんだろう。
このときは、ただただキレイでキレイで、来てよかったー!という感動ばかり。
しかし、よく考えてみれば。
あの美しい朝焼けの中、ジュエリーアイスが輝いている写真も、
寝坊しなければ撮れたわけで。
確かに、この黄金のジュエリーアイスも、美しい。
しか〜し、深いブルーや、赤みがかった光の中でも、撮れたわけで・・・。
・・・リベンジ!(笑)
心に再訪を誓い、大津海岸をあとにしたのでした。
さてさて、次回は
どうやって「大津海岸にアクセスしたか?」を詳しくリポートします!
試される大地、北海道。
全国ニュースに出る暴風雪や、超低温の話だけじゃなくて。
冬の美しさを、多くの人にも知ってもらえましたら。
旅人フォトライター ウエミチメグミ
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