シーズン初、の喜び。【ニセコフォト】

道の駅に寄ったら、早くもキュウリが。

特に好きなわけではないので、ふだんは買わないのですが・・・

先日読んだ、森茉莉(文豪・森鷗外の娘)のエッセイの中に出てくるこんな文章を思い出しまして。


「=胡瓜もみ。

胡瓜もみだけは戦前の、六月の初めに出てくる胡瓜を皮を斑に剝いて薄く切り、塩でさっともんだのを、生醤油か二杯酢で、温かい御飯で食べるのでなくては駄目である」

(ちくま文庫 森茉莉/早川茉莉編 「紅茶と薔薇の日々」P16より)


森茉莉のエッセイに登場する、シンプルな野菜料理や、お茶やお菓子のちょっとした描写、色彩の表現。

それに彼女の食いしん坊っぷりや、(今風に言えば)食いしん坊女子らしい世界観も楽しくて、ヘビーローテーションで読む作家の一人です。


*  *  *  *  *


さあ、曲がりなりにも料理に関わる仕事をし(写真と文章という形で)、同じく食いしん坊の私にとって。

あんなに季節感満載で、爽やかそうに仕上げる書き方をされたら、こっちもやってみたくなるわけです。

初物のキュウリが、どう違うのか。

森茉莉さまに「胡瓜もみだけは」と言わしめる、6月はじめのキュウリとは?


*  *  *  *  *


・・・全然違いました。

しっとりした切り口。

じわじわしみ出してくる、甘い水分。歯ごたえもパキっとした感じではなく、まだ固いマンゴーのようにしなやかなんですね。

何より、小ぶりだけど味が濃い!


数枚つまんで、唸ってしまいました。


最近、窓辺にしそとバジルの鉢植えを置いたので、そこから何枚か青じそを拝借。

(返しませんけどね)


刻んでのせて、森茉莉流に生醤油をたらしてみました。


*  *  *  *  *


旬のものをいただく。

今までにない感覚を味わう瞬間を知りました。

今日のニセコは日射しも強く、真夏の暑さ。

少しずつ道の駅に並ぶ夏野菜が増えてきて、何を作ろうかとワクワクする時期です。


旅人と野菜の話は、いずれまた。



では、今日もいい日でありますよう♪

旅人フォトライター ウエミチメグミ


32 Photography

旅人フォトライター、ウエミチメグミによる 写真撮影、記事執筆、編集サービス。 ストーリーのにじみ出た、心の奥を刺激する写真を。

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