Three Lions、22年ぶりの歌。【旅と音楽】

ワールドカップロシア大会。日本代表の活躍のあとも、連日ドラマが生まれていますよね。

フットボールがこんなにも人の心の深くにあるのか、と感動する毎日です。

そんな中見つけたニュース、inイングランド。

この歌が22年ぶりにヒットしている、というお話です。

Three Lions。22年前(1996)に発売された、フットボール応援ソングです。

ちょうどその年、ユーロサッカーの開催国がイングランド。

おまけにマンチェスター・ユナイテッドがイケイケの快進撃を続け、

ついでにマンチェスター出身のOasisのCDは飛ぶように売れ。

いろいろあって私は、渦中のマンチェスターに住んでいました。


街中、フットボールモードでしたね。

子どもは顔に、フェイスペインティング。

みんなマンUか、イングランドのユニフォームを着て歩いていて。とにかく楽しそうでした。

この歌も、当時ずいぶん聴いたのですが、ただ私は意味を知らなかったのです。

今、歌詞をよく聞くと、あまりにもイングランドサポーターの思いが伝わってきて

胸が熱くなるんですよね。

なんと言われようと、俺たちは期待しているよ、という思い。

夢を見続けるよ、という思い。


当時の私はサッカーには1mmも興味がなく。

冷ややかな目でその熱狂ぶりを見ていました。

勝手に盛り上がってればいいじゃん、くらいの勢いで、

完全中二病モードでした(英語も勉強しなかったし)。

ああ、今の私から見たら、1発デコピンしてやりたい。


ユーロ96では、居並ぶ強敵を破り、ベスト4へ進出したイングランド。

惜しくもPK戦でドイツに敗れ、決勝進出を逃します。

私が住んでいた家は2軒の家がくっついたような形だったので、要は壁1枚で隣の家と接していました。

PKを決められなかったときの、隣の家から響いてきた叫び声。

あの国の人にとって、フットボールがどれだけ、魂のこもったものか。

血の通った文化であったことか。

今は、もっと歩み寄って、踏み込んでみりゃよかったと思うのです。


***


あのとき、飛び込んどけばよかったなあ。

22年経って、旅行ライターという。

すべての文化へのリスペクトが必要な職について、なおさら思うことです。

あの頃、ただのヒットソングと思って歌っていた、Three Lions。

今年はちゃんと意味を理解して、ベスト4の試合を見ようかな〜と思います!



***


追記。

私は3ヶ月、マンチェスターの公立中学校に通いました。

日本に帰る前の最後の授業の日、英語担当のMr.Smithが「日本に帰っても頑張ってね」と言って、授業中にOasisの「Wonderwall」という曲を弾き語りしてくれました。

Mr.Smith、ものすごく川平慈英氏にそっくりで。それ以来、あの日の記憶はどうしても「川平慈英氏がオアシスの歌を歌っている」光景になってしまいます。




さてさて、私は明後日から台湾の予定です。

台風とかち合わないかしら。

旅人フォトライター ウエミチメグミ





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旅人フォトライター、ウエミチメグミによる 写真撮影、記事執筆、編集サービス。 ストーリーのにじみ出た、心の奥を刺激する写真を。

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